松本宗篤さんの現在の活動について調査しましたが、詳しい情報は見つけられませんでした。
これまで日本を中心にビジネスを行ってきましたが、世界的なビジネスにシフトを変えようと準備を進めているという情報は入手することができています。
また、サスティナビリティの推進に取り組むファッション業界において、松本宗篤さんもEco活動や環境問題について真摯に取り組む態勢を見せており、事業を通じてサスティナブルな社会づくりに貢献していきたいと考えているようです。
具体的な取り組みについては公表されていませんが、今後はEcoマインドを大切にしたビジネスで様々なラグジュアリーブランドと関わりをもっていく可能性も考えられます。
国連の調査によると世界の温室効果ガス排出量の割合のうち、ファッション業界は約10%を占めており、このままのペースでいくと2030年までに約50%の増加が予想されています。このことから、多くの企業では重要課題としてサスティナビリティの推進に取り組んでいます。
ラグジュラリーブランドの中でもその取り組みは注目されており、サスティナブルの先駆者として注目された「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」は、いち早く製品にリアルファーの使用を禁止し、これに続いて多くのラグジュアリーブランドがリアルファーの禁止活動に賛同しました。
グッチ(Gucci)では、2019年に部品の調達から製造、販売までの一連(サプライチェーン)の事業活動において発生する温室効果ガスの排出が、年次ベースで完全相殺したことを発表しました。
製造過程においても布やレザーの端切れのアップサイクル「Gucci-Upプログラム」という循環型アプローチの継続・拡大の促進を行っている他、リサイクル活動、野生生物保護、児童婚の廃絶など多くの取り組みをデジタルプラットフォーム「Gucci Equilibrium」で公開中です。
これらの取り組みにより、2年連続で環境損益計算の透明性が高いラグジュアリーブランドとして1位を獲得しています。
エルメスでは、クリーンエネルギーや野生動植物の違法対策支援のほか、唯一無二の職人技を守り継承し続ける取り組みにも力を注いでいます。
エルメスというと豊富なデザインのスカーフを思い浮かべる方も多いと思いますが、エルメスが最も絶賛する職人芸が、なんと京都府南区にある「京都マーブル」工房なのです。
京都マーブルの職人技術として、着色したでん粉ペーストを組み合わせて圧縮したものをシルクの布にマーブル模様に印刷するという技法があり、これはエルメスが長年探し求めていた技術でした。エルメスが10年以上の歳月をかけて見つけ出した京都マーブルの技術をもとに、スカーフの製品化を行った際には、世界的に大きな話題を呼びました。
上記を一例に、この記事では紹介しきれないほど多くのラグジュアリーブランドが持続可能な社会の実現に積極的な取り組みを行っています。
今後も、ラグジュアリーブランドはサスティナブルと共に成長を遂げていくことは間違いなく、環境対策や伝統技術の継承の取り組みは広まり続けていくことでしょう。